平和の俳句 2020夏

 読者の皆さまからの投句でつくる「平和の俳句」を今年も8月に行います。 「平和の俳句」は、戦後70年の2015年から3年間、本紙朝刊1面で毎日連 載し、18年と19年は8月15日に特集面で掲載しました。今年も8月中に特 集面で入選作品を掲載する予定です。今年の選者は、俳人の金子兜太(とうた) さん=18年、98歳で死去=と「平和の俳句」を発案し、開始時からともに選 者を務めてきた作家のいとうせいこうさん(59)と、金子さんの後を継いで 17年9月から選にあたった俳人の黒田杏子(ももこ)さん(81)の2人で す。戦後75年の今年の「平和の俳句」をお待ちしています。締め切りは、6月 30日(必着)です。

 「平和の俳句」には、決まりはありません。1行の詩になっていれば、少しくらい575を逸脱してもかまいませんし、季語がなくても大丈夫。ひと仕事終えて体を伸ばす瞬間、湯気を上げるご飯を前にしたとき、あなたが笑ったとき。そのときの優しい気持ちだって「平和の俳句」になります。大人もこどもも、どなたでもどうぞ。大胆な発想で、わたしたちをドキドキさせてください。戦後が80年、100年、永遠へと続くよう、ささやかな願いを込めた、この「軽やかな平和運動」に皆さんも参加してみませんか。


 はがきの方は、裏面に一句を記入。同じ面に住所、氏名(振り仮名)、電話番号、年齢、職業を明記し、〒100 8525 東京新聞文化部「平和の俳句」係へ。投稿は未発表の自作の句に限り、季語のない句も受け付けます。ペンネーム不可。締め切りは6月30日(必着)。よろしければ背景にある体験、込めた思いなどをお書き添えください。

選者のメッセージ

いとうせいこうさん

【いとうせいこうさん】 今こそ自然とつながりながら言いたい「人間らしい言葉」が必要! 読んだ人の 心をあたためる平和の精神で一句お願いします。

<いとう・せいこう> 1961年、東京都葛飾区生まれ。早稲田大卒業後、出版社の編集を経て音楽、舞台、テレビなどマルチに活躍。88年に小説『ノーライフキング』で作家デビュー。99年、『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞。2013年、東日本大震災をモチーフにした『想像ラジオ』で野間文芸新人賞。他に『小説禁止令に賛同する』『「国境なき医師団」になろう!』等著書多数。本紙で、エッセー「日日是植物」(毎月1回)連載中。


黒田杏子さん

【黒田杏子さん】 今年こそ「平和の俳句」。ご自由に存分に。心ゆくまで何句でも。心をこめて しっかりと選句させていただきます。お待ちしています。

<くろだ・ももこ> 俳人、エッセイスト。1938年、東京都生まれ。俳誌『藍生(あおい)』主宰。東京女子大在学中、山口青邨(せいそん)に師事 。広告代理店「博報堂」で『広告』編集長を務めた。句集に『日光月光』(蛇笏賞)、『木の椅子』(現代俳句女流賞、俳人協会新人賞)、『銀河山河』など。金子兜太さんと50年近い交流があった。金子さんの没後に創刊した雑誌『兜太 TOTA』で編集主幹を務める。