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【工場けんがく! 北関東ものづくり探訪】

キョロちゃんの「故郷」だクエッ 森永製菓小山工場(栃木県小山市)

見学では、窓ガラス越しに作業を見ながら、説明を受ける=小山市で

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 知らなかった…キョロちゃんの“故郷”が栃木県だったなんて−。

 キョロちゃんはご存じ、森永製菓のロングセラー商品「チョコボール」のキャラクター。「目がキョロっとしているからキョロちゃん。小山工場が“故郷”なんです」。小学生たちを前にした案内役の阿久津直子さん(52)の言葉も、なんだか誇らしげに聞こえる。

 小山工場では見学に入る前に、映像を見ながら説明を受ける。チョコボールを作っているのは小山工場だけ。だから「キョロちゃんの故郷」というわけだ。ただ、勘違いしてはならない。本当の故郷(?)は「エンゼル村」なのだそうだ。

 紹介映像ではキョロちゃんがCGで登場し、森永の歴史も教えてくれる。創業者の森永太一郎は百年以上も前にアメリカで西洋菓子を学び、ほかに先駆けて商売を始めた。「これが森永の始まりなんだクエッ」

 基礎知識を蓄えると、工場内へといざ出発なのだクエッ。髪が落ちないように帽子をかぶり、風でごみを吹き飛ばすエアカーテンをくぐる。足を踏み入れると、かすかに甘い香りがただよっている。お菓子の国へようこそ。

 作っているのはチョコボールのほか、エンゼルパイやキャラメルで、「いちご味」など味の違う商品も含めて約三十種類。窓ガラス越しに、製造や梱包(こんぽう)過程を見ることができる。

 斜めになった大きな釜が、ぐるぐると回っている。「チョコボールのチョコレートをかけています」と阿久津さん。ころころと転がしながらまぶすことで、まんべんなくチョコレートをかけることができるという。

 ベルトコンベヤーの上をさまざまな商品が流れていく。小袋に包まれた「エンゼルパイ」は、中身がつぶれないように、空気で吸い上げて仕分けするという工夫がなされている。

 見学時間は事前説明も含めて一時間強。都内から訪れたという子どもたちは「勉強になった」「楽しかった」。一方、引率してきた大人たちからは「本当は私が来てみたかったんです」との声も。

 帰りには、おみやげのプレゼントもある。キャラメルに、もちろんチョコボールも。おもちゃの缶詰がもらえる「金のエンゼル」よ、当たれ。童心に戻って封を開けたが、残念ながらハズレだった。(内田淳二)

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◆メモ

 森永製菓小山工場 小山市出井の工業団地にあり、JR小山駅からタクシーで約20分。北関東道を利用する場合は宇都宮上三川インターから約30分、佐野藤岡インターから40〜50分。

 工場は1942年から稼働、約300人が働く。見学は無料。平日のみで、昨年は1万6000人弱が訪れた。一般見学者の対象は小学生以上で、1人から申し込みできる(小学生は保護者同伴)。予約受け付けは3カ月前から1カ月前まで。申し込みは=電0285(25)4540=へ。

 

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