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【高校生100人で考えた】

(1)憲法 当事者意識高めたい

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 今国会で審議中の安全保障関連法案は、他の国を武力で守れるようにする内容。この法案は「憲法違反ではないか」という指摘が起きていて、憲法への注目度が高まっている。

 四日行われた分科会「憲法コース」の議論でも、憲法や安保法案について、高校生たちの関心は高かった。敬愛高校(北九州市)一年の岡部凛太郎(りんたろう)さん(16)が「今の憲法でも集団的自衛権は認められる」と話すと、国会で「安保法案は違憲」と言い切った憲法学者の小林節・慶大名誉教授が反論。議論が白熱した。

 民主党の後藤祐一議員が加わった後半は、どうすれば若者が憲法に関心を持つようになるかにも議論が集まった。「憲法を考える場をもっとつくりたい」「授業ではなく、本当はホームルームで話し合うことでは」などと率直な意見が飛び交った。

 憲法の歴史や、教育のあり方など幅広い話題が出た約二時間半を小林氏は「みんな素直で楽しく議論できた。憲法への関心が高まっているのを感じる」と締めくくった。灘高校(神戸市)三年の水田陸(りく)さん(17)は「今の憲法に賛成か反対かではなく、若者の当事者意識をどう高めるかという話ができて有意義だった」と振り返った。

 意見発表では「憲法を私たちのものにする!」という宣言をまとめ、学校に弁護士らを招いて討論会を行うことなどを提案した。

 そう遠くない将来、改憲の国民投票が行われるかもしれない。その時に向けて若い世代としてどう向き合っていくか。「ぼくいち」での議論は、立場や考え方の違いを超えて憲法について意見をぶつけ合うことの大切さを再確認する場となった。 (木谷孝洋)

 

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