東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > アーカイブ2015 > 高校生100人で考えた > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【高校生100人で考えた】

(3)平和 アジア太平洋で交流を

写真

 国会で審議中の安全保障関連法案を、政府は「平和安全法制」と名付けた。野党側は「戦争法案」だと批判する。高校生も「平和」に無関心ではいられない。

 分科会「平和コース」では、まず平和の定義や、平和を考える単位が議論の的になった。

 国や世界の視点でとらえた参加者らは、平和とは「日本が危害を加えられないこと」「世界で紛争が起こっていないこと」だと主張した。

 人や暮らしを起点に考えた参加者は、平和を「人として生きられること」だと定義。平和実現は国家間の紛争解決よりも、まず「財産権の侵害や差別を根源から断ち切った方がいい」との意見も出された。参加した安全保障研究家の星野了俊(あきとし)氏も、飢餓や疫病が「構造的暴力」と呼ばれ、戦争の原因にもなると説明した。

 「世界政府」で平和を作り出せないかも模索されたが「絶対無理。各国が軍隊を世界政府に移管しない。国連が証明している」「結局、大国のために使われる」「合意点を見つけていく方が現実的だ」と否定的な声が大勢だった。

 途中参加した民主党の前原誠司元外相は、議論を深めるために、日米関係や日本をめぐる安保情勢などを説明した。

 東京都杉並区の高校二年生の玉井秀明さん(17)らが発表した宣言は「アジア太平洋地域で交流を深めることが平和に寄与する」。アジア太平洋経済協力会議(APEC)のように、多国間交流を進める道を提案した。

  (大杉はるか)

 

この記事を印刷する

PR情報