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【高校生100人で考えた】

(4)1次産業 「命」支える魅力継いで

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 農業や漁業の従事者は高齢化が進み、数も減り続けている。どうすれば若者は一次産業に関心を持つのか。

 分科会「一次産業コース」のテーマは「かっこいい農林水産業ってなんだろう」。全国農協青年組織協議会の黒田栄継さんと、一般社団法人「シーフードスマート」の生田與克(よしかつ)さんも参加し、活発な議論が交わされた。

 高校生たちが何度も口にしたのは「一次産業は全ての産業の根源」との言葉。「食は人間が活動するエネルギーを支える。一次産業の衰退は他の産業にも直結する」と農業や漁業の重要性を確認した上で従事者の高齢化や後継者不足、所得の低さなどを話し合った。

 議論の末にたどり着いたキーワードが「命」だ。二時間半の議論を「未来の命を作ろう」との宣言に集約した。一次産業は「全ての人間が生きるために必要不可欠」だが「世間では軽視されている」と指摘した。

 登壇した常磐木学園高(仙台市)三年の市川陽子さん(18)と独協高(東京都文京区)一年の琴浦将貴さん(15)は「つくる喜び、食べる喜びを感じられるのは一次産業だけ。消費者と生産者の信頼関係やつながりをつくることで、未来につなげられるのではないか」と呼びかけた。

 具体策として、都会での直売による農家の所得増や農漁村留学で若者の関心を高めることを提案。琴浦さんは「農業の魅力が伝われば自給率もアップする」と訴えた。 (木谷孝洋)

 

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