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【高校生100人で考えた】

(10)社会保障 世代間交流が第一歩

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 国の借金は一千兆円を超えている。少子高齢化で若者の負担が確実に増える。そんな中、新しい社会保障はどうあるべきか。四日の分科会「社会保障コース」では、高校生たちが難題に正面から向き合った。

 医療や年金、介護、子育てなど、社会保障のテーマは幅広い。議論は高齢化に伴って増大する医療費にどう対応するかを中心に進められた。「医療費を削減して、若者の教育費などに回すべきでは」「高齢者だけ削減するのでは不公平」などと率直に意見が飛び交った。

 後半から議論に加わった自民党の鈴木隼人衆院議員は「『若者』対『高齢者』の対立軸で見ず、まずは高齢者と交流する機会をつくってみては」と提案。有識者として参加した元文部省官僚の寺脇研さんも「今の制度は保障は手厚いが、国におまかせで互いの顔が見えない」と、高齢者を身近に感じる必要性を説いた。

 参加者は、高齢者のことを知るのが問題解決の第一歩だとの意見でまとまった。「高齢者だけの住宅に、若者が一緒に住むシェアハウスがあってもいい」「地域の高齢者に、小学校へ来てもらって交流を」などと、具体的なアイデアが出された。

 意見発表では「すべての国民が理解し合える新たな制度の創設」を宣言。神奈川大付属高(横浜市)二年の田村大輔さん(16)は「そのためにまず国民一人一人が互いに理解し、顔を合わせて交流できる機会をつくることが必要だと思った」と振り返った。 (岸本拓也)

  =おわり

 

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