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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・千葉】

<熱球譜>長生3年・小野寺祥仁投手 仲間信じ鼓舞した夏

2007年7月14日

ベンチでチームを鼓舞する長生・小野寺祥仁投手=船橋市民球場で

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 「これで本当に終わりなのか」。生まれつき右手の指が未発達なハンディを背負って一人の選手として戦った三年間。試合が終わっても、敗北を実感できなかった。

 小二でソフトボールを始め、中学で野球部に入部。「一番格好良いポジション」だと思っている投手で活躍した。右脇にグラブを抱えて左手で投球。打球はグラブを素早く左手にはめて捕球し、再びグラブを持ち替えて左手で送球する。障害とともに野球をする中で身につけた“技”だ。

 最後の公式戦、「プレーではチームに貢献できないから」とベンチから大声を出し、盛り上げ役に徹した。2点目を奪われ劣勢の六回には伝令で仲間のもとに向かい、笑顔で「落ち着け」と励ました。仲間と少しでも野球を続けたい一心だった。

 七月初め、最後の練習試合で任されたマウンドでは気迫の投球で2回を零封。「一球ごとに仲間が大声で盛り上げてくれた。最高の試合だった」。その思いを胸に“三年の夏”をすがすがしく終えることができた。

 大学に進学しても野球部には入らない。ただ、どんな形であれプレーは続ける。「野球が大好きだから」 (武田雄介)

 

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