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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・千葉】

<熱球譜>木更津総合2年 田中優投手 17歳誕生日 悔しい贈り物

2007年7月30日

 四回の5失点が最後まで響いた。2点先制され、一死二、三塁の場面。地引雄貴捕手(二年)と、打者を三振に仕留めようとサインを交わした。だが、スライダーが引っかかり暴投に。三塁走者がホームイン。ここまで無安打に抑えてきた自信が少し揺らいだ。「焦りはなかった」と言うが、「(失点を)止めなきゃという気持ちが強くなり、体に力が入ってしまった」。この回途中で降板。斎藤翔太郎投手(三年)に後を託した。

 大量得点で勝ち上がってきた今大会、初めて追う立場に。「焦りがなかったと言えばうそになる」と田代真之主将(三年)。五島卓道監督は「三回までの得点のチャンスを生かせなかった。先制点が取れていれば…」と悔やむ。

 田中投手について、五島監督は「今大会はずっと安定した投球で、ずいぶん成長したと思ったが。精神的にまだ弱いところがあったのかな」とさばさばした表情。まだ二年生。来年への期待も大きい。田代主将は「春も夏もよく投げてくれた。来年は皆を甲子園に連れて行ってくれ」とねぎらった。

 偶然にもこの日が十七歳の誕生日。「皆それを知ってて、試合前に頑張れよと言われたのに…」と悔し涙を流す。来年は後輩を引っ張る立場。十八歳の誕生日に、今度こそ甲子園への切符を手にしているかもしれない。 (宮尾幹成)

 

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