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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・群馬】

<熱球譜>前橋工(3年)三田俊輔主将 『自分で自分にプレッシャー』

2007年7月17日

まさかのコールド負けを喫し、涙をこらえきれない三田主将

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 「胸を張ってな」−。八回コールド負けを喫した前橋工の三田俊輔主将(三年)はベンチを去る仲間にこう声を掛けた。

 三回表、一死満塁の先制の好機で打席に向かったが、三振し「力みで、大振りになってしまった」と振り返った。5点をリードされた六回、無死二塁の好機でも三振。「自分で自分にプレッシャーをかけてしまった。今日だけ自分でないみたいだった」と無念さで顔をゆがませた。貫井雅人監督は「責任感が逆に出てしまった」とかばった。

 帽子には「全員野球」の文字。胸には、先輩から譲られた「自分らしく」「熱くなれ」と刻んだお守りを下げ、試合にのぞんだ。守備位置の三塁から投手に声を掛け続け、攻撃前の円陣では笑顔を絶やさなかった。八回に2点を追加され、信じ続けた九回の逆転劇は幻に終わった。

 「桐一と当たるまで絶対に負けないと思っていた。先のことを考えすぎた」。ゲームセットの声に、守備位置でがっくりとひざを落とした。涙をこらえ切れないのに、仲間にほほ笑もうとする姿が痛々しかった。

 胸のお守りは、先発した高橋保好主戦(二年)に託す。自分自身は「大学でも野球を続け、全国制覇を目指す」と声を振り絞った。短い夏の終わりを必死に受け止めようとする姿が、そこにあった。 (石井友恵)

 

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