東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 高校野球大会・首都圏 > 89回大会 > 群馬 > 記事

ここから本文

【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・群馬】

<熱球譜>館林商工(3年)増田 靖大捕手 悪夢の送球…消えた夢舞台

2007年7月22日

写真

 1−1で迎えた九回無死一塁から犠打がキャッチャー前にぽとり。館林商工の増田靖大捕手(三年)は「ゲッツーだ」と素早く二塁に送球したが、球は大きくそれて中前へ。一塁ランナーが生還するのをなすすべもなく、見守った。「雨でボールが滑った。言い訳になるけれど」と悪夢のようなシーンを振り返った。その後、投手の一塁悪送球の間にも1点を加点される。その裏、増田捕手は一死二塁の好機で打席に立つが、凡退。3−1で惜敗した。

 3回戦は春の優勝校・前橋工を相手に完封コールド勝ち。甲子園に一歩一歩近づいている実感があっただけに、あっけない幕切れにナインは泣き崩れた。増田捕手もベンチ裏でうずくまり、嗚咽(おえつ)。拳で床をたたき、悔しさをぶつける姿が痛々しかった。

 この試合を含め、2試合連続で盗塁を2度刺した。新井和則監督も強肩捕手として「相手が機動力を使ってきても安心していられる」と絶対的な信頼を寄せる守備の要。二回裏に死球を右足に受けても、治療後、当然のように守備位置へ走る姿がりりしかった。

 「次の試合も勝ってくれ」−。勝負の後、グラウンドで相手捕手と握手し、そう伝えたという増田捕手。いちずに勝利を求めた熱い気持ちがあるからこそ、素直に出た言葉だった。 (石井友恵)

 

この記事を印刷する

PR情報

記事一覧

記事一覧