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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・群馬】

<熱球譜>健大高崎(3年) 黒崎寿人選手 好機に打てず涙

2007年7月25日

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 1−2で迎えた五回一死満塁の好機に遊ゴロで、痛恨の併殺。試合後、健大高崎の4番・黒崎寿人選手(三年)はグラウンドで高崎商の校歌を聞きながら、涙をこらえきれなかった。

 初戦で大会初となる本塁打を記録した黒崎選手。試合後、ホームランボールはスタンドで応援してくれた母(55)に渡した。父の仏壇に供えてほしい、と。黒崎選手の父は三月、末期がんで亡くなった。春の大会中の出来事だった。

 「ずっと応援してくれた、おとうの仏前に甲子園行きを報告したい」−。そんな思いで迎えた最後の夏。勝ち進むたびに寮から実家に戻り、仏壇に線香をあげ、報告してきた。チームは創部六年目で初のベスト8入りを果たした。

 だが、肝心の準々決勝で4打数無安打。目を涙で赤くした黒崎選手は「悔いが残りました」とぽつり。大学で野球を続けるか迷っていると話した大会前とはうって変わって、「この悔しさを忘れず、チャンスで打てる打者になります」と言い切った。 (石井友恵)

 

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