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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・東東京】

<熱球譜>国士舘 雪辱の夏に幕『悔いない』

2007年7月25日

国士舘−成立学園8回コールド負けを喫し、肩を落としてベンチに戻る国士舘ナイン=神宮球場で

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 あっという間の展開だった。八回、国士舘の主戦・薄井大樹投手(三年)が投げ下ろす速球や変化球が、狙ったコースに向かわない。内野安打の後、連続四球で走者を埋めてしまい、右前適時打、右犠飛を浴びて、次打者には暴投。さらに右翼に適時打を放たれ、まさかのサヨナラコールドゲームの幕切れだった。

 「信頼して出したのだが…」と箕野豪監督。今大会、薄井投手の調子は決して良くなかった。初戦の都足立西戦も七回に突如崩れて降板。この日は七回から救援マウンドに立ち、味方の逆転のおぜん立てをするはずだった。

 エースナンバーは、調子が悪いなりに抑える役目を背負っている。それを自覚しているからこそ、嗚咽(おえつ)しながらこう言った。「精神的なものと思う…。チームのみんなに、申し訳ない」

 昨夏の決勝で帝京に敗れた雪辱を期した今大会。昨年も中軸を務めた主砲・鈴木亮選手(三年)は最後の夏に「一戦一戦を全力で戦う」と胸に刻んできた。初回、左翼へ先制の2点本塁打を放ち、4点差を追う八回にも二塁打で意地を見せた。号泣する仲間のかたわらで、口元を引き締めた。「悔しさはありますが、力は出し切った。三年間の野球に悔いはありません」 (原昌志)

 

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