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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・東東京】

<熱球譜>関東一3年 水落裕也投手 反撃ムード高まるなか『何で』

2007年7月31日

7回裏関東一1死満塁、打者伊東選手の時、高島投手の暴投で生還する三走水落選手。右は高島投手

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 雨脚が強まり始めた五回。二死から救援マウンドに立った水落裕也投手(三年)が気を吐いた。「絶対勝てる。自分ができることをやろう」

 帝京は、春の都大会準々決勝で6−20で敗れた相手。「すごいバッターがそろっているが、気持ちで負けてはいけない」。六、七回と3人ずつで片付け、六回二死からは四者連続三振に切ってとった。主将の椎名健仁捕手(同)が「低めに球が集まり、最高のピッチングだった」とたたえた出来だった。

 打撃にも気持ちが乗っていた。先頭打者で打席に立った七回裏の攻撃。中前にはじき返し、2つの四球で三塁に進んだ後、暴投ですかさず本塁をつきヘッドスライディングで生還、反撃ムードを盛り上げた。チームの士気は最高潮だった。ところが、無情な試合終了。降りしきる雨の中で、グラブを手に、守備につこうとする選手たち。ダッグアウトでは涙声で怒鳴り散らし、納得いかない気持ちをはき出していた。「何で。訳が分からない。できるじゃないか」。水落投手も言葉をなくして泣きじゃくった。

 米沢貴光監督は「こればかりは仕方ない。大会本部の判断ですから。だが、最後までやらせてあげたかった」と複雑な表情で語った。「うちも甲子園で勝てるチーム。選手たちをほめてあげたい」

 

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