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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・東東京】

<熱球譜>修徳3年 庄司輔主将 届きかけた夢…『悔しい』

2007年8月2日

4回裏修徳無死、右越えに先制本塁打を放つ庄司選手

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 感触は十分だった。振り抜いた打球は、右翼ポール際への特大の一発。ほしかった先制点。「これでチームが勢いづく」。スタンドに入った瞬間、チームのことが真っ先に頭に浮かんだ。

 今大会すでに2本の本塁打を放っているスラッガーだが、四回の打席で意識していたのは、つなぐバッティングだった。派手なガッツポーズはない。代わりに「油断するな」とナインにげきを飛ばした。

 昨秋、自ら手を挙げて主将に。それまで自分のことしか頭にない選手だったが、チームのこと、周りのことを一番に考えられるように変わった。

 エースの佐藤瞬投手が帝京打線に捕まると、六回途中からマウンドを守った。「自分が抑えて、もう一度チームに流れを取り戻そう」。毎回、ランナーを背負いながらも、粘りの投球で強打の帝京打線を0点に抑え込んだ。自分たちの野球はできた。流れも運もあった。それでも帝京は強かった。夢の甲子園まであと一歩。こみ上げる悔しさを押し殺し、絞り出すように「最高のチームだった」と一言。涙は見せない。修徳の主将として。 (中沢誠)

 

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