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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・茨城】

<熱球譜>国際千代田坂紀明主将 唯一の3年生後輩に夢託し

2007年7月9日

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 「勝ちたかったけれど野球部の単独チームとして出場できたことが、本当にうれしかった。ミスも許せました」。唯一の三年生として出場した国際千代田の坂紀明主将。攻守両面はもとより、精神的支柱としてチームを引っ張ってきた。

 昨夏の大会後、三年生が引退して残ったメンバーは井上将光投手(二年)との2人だけ。練習はキャッチボールと走り込みくらいしかできなかった。「春になって新入生が入部するのを待とう」。ひたすら孤独な練習に耐えた。

 今春、一年生8人が入部し、部員は試合ができる10人まで増えた。「2人でキャッチボールしかできないことを思えば。野球をできることの幸せを感じ、気持ちが奮い立ちました」と振り返る。

 この日は、上級生バッテリーがチームを引っ張り、五回に自身の適時二塁打など3点を返したが、力及ばずコールド負け。

 鬼沢博之監督は「精いっぱいの結果。試合ができたのは、坂がチームを引っ張ってきたおかげ。ここまで腐らずによく頑張ったと思う」とねぎらった。

 井上投手も「納得できる投球ができました。先輩には苦しい時、いつも励ましてもらった。お疲れさま、そしてありがとうと言いたい」と話した。

 引退してもチームは9人が残る。「夏にかけての一年生の進歩はすごかったです。来夏まで辞めずに残ってくれれば、悔いはありません」。たくましくなった後輩たちに後を託し、自分が守ったチームに別れを告げた。 (沢田佳孝)

 

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