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【第89回全国高校野球選手権大会(2007)・茨城】

<熱球譜>佐和・3年 広木俊哉主将 もっと仲間と野球したかった

2007年7月11日

最終打席となり、打ち上げた打球の行方を追う佐和・広木俊哉主将

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 打ち上げた瞬間、佐和・広木俊哉主将(三年)の顔がゆがんだ。2点を追う最終回、二死一塁の場面で打席が来た。「細かいことを考えず、思い切って振ってこい」。坂本泰彦監督の指示通り、初球から積極的に狙っていったが結果はついてこなかった。

 春季県大会に初出場を果たした同高。2回戦で強豪・常総学院に敗戦も、延長戦にもつれ込む好ゲームを演じ、自信を持って迎えた夏だった。

 「ほかの三年生に引っ張られて何とかチームをまとめられた。仲間には感謝しています」。ゲームセット後、泣きたい気持ちをこらえナインに整列を促すなど、最後まで主将の役割を果たした。

 副主将として支えた江橋剛生選手(三年)が「春は結果が出て、夏は3回戦突破を目標にやってきました。いいチームだったのに…」と唇をかんだ。

 坂本監督も「広木を中心によくチームをつくってくれた。三年生は皆、優しくて穏やかで、野球が好きな子ばかりでした。正直、初戦で終わるとは思いませんでした。もう彼らと野球ができないなんて。残念です」と涙を浮かべた。

 「もっとこの仲間と野球がしたかった」。ナインは結局、夏の舞台で一度も校歌を歌うことはかなわず、球場を後にした。 (沢田佳孝)

 

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