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【第91回全国高校野球選手権大会(2009)・茨城】

<熱球譜>力もらった仲間のために 磯原 磯野駿選手(3年)

2009年7月20日

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 磯原で副主将を務める磯野駿選手(三年)は、昨秋にけがをした村田和広主将に代わり、チームを引っ張った。4打数3安打の活躍で、シード校相手に粘りを見せた。

 だが、副主将としては「迷惑ばかりかけてきた」と振り返る。試合中に自分や仲間のプレーに反発して雰囲気を悪くしたり、小沼賢一監督の話も聞かずに帰ったり、いわゆる「キレる」ことが多かった。

 今年の冬、「思い通りの野球ができない」と部をやめようとした。だが、仲間に引き留められた。けがをした村田主将やチームのため、「自分が引っ張らなくては」と思い直したという。

 今大会では、迷惑をかけたはずの仲間から力をもらった。

 「絶対倒すべな」。エースの小野和博投手と約束したことで、気持ちが奮い立った。打席に入る前、潮田直樹選手は「自信持ってやれ」と声をかけてくれた。仲間の声がうれしかった。「チームのために」と先頭に立って声を出し続けた。

 「楽しい野球ができた。部をやめなくてよかったっす」。そう言い切った副主将の目に涙はなかった。 (中津芳子)

 

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