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【第91回全国高校野球選手権大会(2009)・茨城】

<熱球譜>スラッガーの夏の終えん 水戸桜ノ牧 河井甚哉選手(3年)

2009年7月30日

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 「抜けてくれ」−。九回表、味方が2点を返し、2死二塁の同点機で迎えた5打席目。左翼方向に飛んだ打球は失速し、相手野手のグラブに収まった瞬間、グラウンドに崩れ落ちた。

 常総学院とは因縁が深い。一年生で主軸を打った2年前の夏、清原大貴投手(現・阪神)の前に3三振を喫した。中学時代、「エースで4番」だった自身にとって初めての“挫折”。「高校野球を甘く見ていた。上には上がいる」と一念発起。野球に対してより高いレベルで向き合うようになった。

 最上級生として迎えた春の県大会。常総学院との準決勝は延長十回、自身の悪送球が決勝点となってチームは敗退。「いつも負けてばかり。(夏は)何としても勝ちたい」

 3度目の対戦となる甲子園をかけた決勝戦は、相手投手の緩い変化球に力み、5打席凡退。チームも甲子園へあと一歩届かなかった。「全国の舞台で力を試してみたかった」。願いはかなわず、高校通算38本塁打のスラッガーの夏は終わった。 (沢田佳孝)

 

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