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【第91回全国高校野球選手権大会(2009)・西東京】

<熱球譜>乱調に涙 『強くなりたい』 早実 小野田俊介投手(2年)

2009年7月25日

6回コールド負けを喫し、ぼうぜんと立ちつくす早実の小野田投手(中)=神宮球場で

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 今春の選抜8強の早実が、まさかの六回コールド負け。試合終了の整列で、早実主戦の小野田俊介投手(二年)はあいさつの後も一人、ぼうぜんと立ちつくし、天を仰いだ。

 前日、東亜学園と対戦し、五回表まで5点をリード。しかし、突然の降雨でノーゲームとなり、この日の再試合となった。先発は前日と同じ鈴木健介投手(二年)。先制逃げ切りが勝ちパターンだが点が入らず、前半はこう着状態が続いた。

 四回1死、和泉実監督は「重い雰囲気を断ち切りたい」と最速140キロ超の直球を誇り、選抜でも活躍した小野田君を送った。

 向かっていこうと伸びのある直球を投げ込んだが、直球は浮き、ストライクが入らない。「不安を振り払おう」とマウンドを踏みつけたり、ロージンバッグを触ったりしたが5四死球を出し、ストライクを取りにいった甘い球を痛打された。大量点を奪われ、六回途中で交代した。

 試合後、こらえていた涙があふれ出した。投手経験もある中野弘也主将(三年)は「小野田は全国に通用する投手。成長してほしい」と気遣い、来年に思いを託した。小野田君は「もっと精神的に強く、安定した投手になりたい」と先輩たちに誓った。 (西川正志)

 

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