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【第91回全国高校野球選手権大会(2009)・西東京】

<熱球譜>『力以上』の劇的一打 日大二 瀬戸 克弥選手(3年)

2009年7月31日

9回表日大二2死一、二塁、中越えの2点適時打を放ち、意地を見せた瀬戸選手

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 一矢報いる。まさにそんな当たりだった。九回2死で19点差。気持ちが折れてもおかしくない場面で、瀬戸克弥三塁手(三年)が相手投手のスライダーを振り抜くと、打球はセンターの頭上をきれいに越えた。「集中して周りは全く見えていなかった。狙い球もなく思いっきり振りました」と振り返る。

 好投する敵のエースから、九回の適時打を含む2安打。「自分の力以上を出せた」と謙虚に語る。

 日大二に飛び抜けた選手はいない。しかし、対戦相手をとことん研究し、粘りの全員野球で勝ち進んできた。昨夜も、27年前に日大三を破った試合のビデオを見て闘志をかきたてた。

 中学時代に小さな地区大会で優勝したが、大舞台の経験はなかった。「今日の試合は一生の思い出になります」。最後の試合で劇的な一矢を放った“ヒーロー”は淡々と話し、涙は見せなかった。 (岡村淳司)

 

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