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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・神奈川】

<熱球譜>終幕“逆転の夏” 後輩に託した夢 横浜 大石竜太主将(3年)

2010年7月31日

東海大相模に敗れ、涙を流す大石主将(中)ら横浜ナイン

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 試合終了後、グラウンドに右ひざをつき、帽子を顔までずり下げた。汗が染み込んだ帽子に涙が混ざった。「完敗だ」

 横浜が甲子園出場したのは、二〇〇八年夏が最後。唯一の甲子園出場経験者、そして主将として、毎日が重圧だった。

 新チームになり、接戦で敗れることが多く、「弱い」と言われたこともあったが、その分「1点へのこだわり」はみんなが持っていた。今大会も苦しい試合は続いたが、そのたびに逆転勝利を収め、自信につなげてきた。

 この日も、先制点を奪われ、五回までに6点差をつけられたが、決して勝利をあきらめなかった。頭の中は「逆転」の文字だけがあった。だが、東海大相模の一二三慎太投手の前に打線は沈黙。逆転劇はならなかった。

 大会前から「後輩たちを、甲子園に連れて行くことが務め」と言ってきた。あと一歩のところで思いはかなわなかったが、主戦斎藤健汰投手(二年)や、山内達也投手(一年)らに準優勝という大きな財産を残した。

 「今日の悔しさをバネに来年こそはリベンジしてほしい」。名門を支えた主将は夢を後輩に託した。 (水野健太)

 

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