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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・栃木】

<熱球譜>最後に良いチームに 黒磯南3年 磯翔太選手

2010年7月11日

3安打と気を吐いた黒磯南の磯翔太選手

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 七回、先頭打者として打席に立ち、フルカウントから真ん中やや内寄りの直球を思い切りたたいた。「1点でも返せば流れが変わると。とにかく必死で振って走った」。右翼手の頭上を越えた二塁打は、チーム唯一の長打となった。

 国学院栃木は、前回大会でも1回戦で、0−11で五回コールド負けした相手。「去年の先輩の分まで頑張ろう」と二塁打を含め、3打数3安打と気を吐いた。

 昨夏、小学生時代から痛めていた利き腕の右ひじが悪化。「本当に大好きな野球」を続けるため、左投げに転向した。「1年間ひたすら練習した」が、送球の不安は残った。

 それでも、林孝紀監督は起用してくれた。遊撃手の白井将之主将(三年)ができるだけ近寄って中継に入ってくれるなど「仲間にも支えられた」。

 結成時はバラバラだった今のチーム。先輩から受け継いだ悔しさや自らの故障をばねに、徐々に信頼関係を築いていった。九回、回ってきた4打席目には代打が送られた。だが、「信じて応援できた。最後に良いチームになれた」。悔し涙の中に充実感が込み上げてくるのを感じた。 (清水祐樹)

 

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