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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・栃木】

<熱球譜>9人の仲間信じ全力 那須3年 菊地耕平主将

2010年7月12日

10人のチームを主将、エース、4番として引っ張った菊地投手=宇都宮清原球場で

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 右肩の主将マークがはがれていた。泥だらけのユニホームとともに全力プレーを物語る。「沈んじゃうと緊張しちゃう。とにかく笑顔で楽しもう」。マウンドで、ベンチで、最後まで声を出し、わずか10人のチームを鼓舞し続けた。

 昨夏、少人数の新チームを嫌い、部員は1人減り、2人減り、9人を割った。自身も一年時にひじを痛め、やめようとした経験がある。だが「途中でやめる自分が許せなかった。三年の夏に後悔したくなかった」。

 「あいつらも本当は野球を続けたいはず」。やめた生徒にひたすら声を掛けた。「いつでも戻れよ」との温かい誘いが同級生の心を開き、大会直前、10人がそろった。

 主将でエースで4番。重圧も感じたが「ついてきてくれた仲間を信じ」プレーでチームを引っ張った。投球は、大好きな真っすぐで勝負。打撃では死球後の走塁でヘッドスライディングを試みた。

 「負けたのは悔しいけど、楽しかった」。野球に懸けた高校最後の夏に、後悔はない。 (清水祐樹)

 

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