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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・栃木】

<熱球譜>一球の重み伝える 白鴎大足利3年 知久拓也主将

2010年7月17日

試合終了後、ベンチ前で天を仰ぐ知久主将=県営球場で

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 「来た−」。五回2死二塁、ツーボールから、内側から真ん中に入ってくるカーブを狙った。「力を抜いて」振り切った打球はセンターへ抜けるタイムリー。「もっと点を取って絶対、逆転してやる」。気持ちが高ぶった。

 作新学院は春季大会1回戦でコールド負けを喫した因縁の相手。雪辱を期し、エース原光輝投手(三年)対策に取り組んだ。5安打を集中して3点を奪った五回は、「最初の甘いストライクを逃さず、一球で仕留める」練習が実を結んだ。

 七回もヒットで出塁。次打者の打球はライト前へ転がり、全力で三塁へ走った。だが、相手の好守に阻まれ惜しくもアウト。反撃ムードがしぼんだ。「興奮していた。自重すべきだった」と涙をぬぐった。

 優勝した前々回は一年生。スタンドで応援した甲子園で「絶対にグラウンドに立ちたい」と夢を描いた。昨秋からの新チームでレギュラーをつかみ、主将の大役も任された。

 三年生が少なく、二年生が多く出場した今大会。悔しい思いもしたが、後輩には良い経験になったと信じる。「すべての一球は、甲子園へつながっていると思ってほしい」。この言葉の重みも分かってくれるに違いない。 (清水祐樹)

 

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