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【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・千葉】

<熱球譜>意地の反撃 支援への感謝 学館浦安3年 加藤 諒主将

試合終了時の整列で、習志野の宮内主将と抱き合う学館浦安の加藤主将(右)

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 「このままじゃ終われないぞ! 意地を見せてやれ」。0−14で迎えた最終回の攻撃の前、円陣の中心で仲間を鼓舞した。

 「サードの守備が、しっくり来ていない」と試合前に感じた不安が初回に露呈し、自身の失策から失点。試合の主導権を相手に渡した責任も感じていた。

 無死一塁で迎えた最終回の打席では「今日の自分では、相手投手は打てない」とセーフティーバントを試みた。出塁こそできなかったが、結果的に犠打になり、その後の2得点の呼び水になった。

 「力負けしたが、最後の2点は大きい。球場の雰囲気が変わり、選手も観客もみんなが笑顔になれたと思います」。「みんな」には、地域の人や他校の関係者など、東日本大震災で専用球場が液状化被害に遭い、練習を満足に行えない時期に支援してくれた人たちへの感謝の気持ちが込められている。

 試合直後こそ悔しさと寂しさで目を真っ赤に腫らしたが、銀メダルを首に提げて「決勝に来られると思わなかったし、『やり切った』という思いでいっぱいです」。満面の笑みを浮かべる顔には、充実感が漂っていた。

  (那須政治)

 

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