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【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・神奈川】

<ヒーロー>「やっと役に立てた」 横浜3年 近藤健介選手

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 3番を任せられながら、今大会は「ほとんど打てていなかった」。

 一年秋から上位打線を担い、通算本塁打は38本。得点源と期待され、一度は主将にもなったが、センバツでは打線が沈黙して初戦敗退。主将を乙坂智選手(三年)に譲った。悔しくて奮起したが、大会直前に右足首の靱帯(じんたい)を痛めたこともあり、不調に陥った。

 勝ち進むほど、「チームに迷惑を掛けている」と感じ、試合を楽しめなかった。

 大会期間中も学校の屋内練習場にこもり、ひたすら打撃練習の毎日。それでも調子は戻らず、焦りばかりが募った。

 この日も3打席目までは凡打。「気持ちばかりが先走って、空回りしていた」。気分を入れ替えられたのは六回の打席の後、普段は無口な乙坂主将の言葉だった。「もっと楽しんで野球しようぜ」

 十回裏、サヨナラのチャンスで巡ってきた見せ場。「とにかく来たボールに当てた」。打球は二遊間を抜けた。「やっと役に立てた」。苦しんだ分、サヨナラ打の喜びは、「言葉に表せないくらい」だった。

 サヨナラ打を含め終盤で2打席連続安打を放ったが、「まだ調子は戻っていない。甲子園までに調整し、一戦必勝で戦う」と、大舞台での活躍を誓った。 (志村彰太)

 

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