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【第94回全国高校野球選手権大会(2012)・東東京】

[展望]Cブロック 強豪校そろう激戦区

 今春選抜ベスト4、春の関東大会準優勝の関東一をはじめ、二松学舎大付、成立学園など強豪校が名を連ねる激戦区となった。

 関東一の右腕中村祐太投手は、伸びのある直球で勝負ができる。制球のいい右の上原嵩大(たかひろ)投手、キレがある直球を投げる左の醍醐駿平投手と投手陣は安定している。木内準祥選手、吉江将一選手の二遊間を中心に堅実な守りでもり立て、打線はつなぐ意識が高い。勝ち方を知っており、総合力でリードか。

 二松学舎大付は、鈴木誠也投手が注目を集める。右の本格派で、直球は145キロをマークする。打線は石田大介選手、行方寿幸選手、鈴木選手の中軸に力があり、上位進出の力は十分だ。過去9回の夏準優勝の壁を破りたい。

 3年連続で4強入りの成立学園、昨夏の経験者が多く残る日大一も怖い存在。140キロを超える右本格派の北川平投手を擁する駿台学園、パンチ力ある打線の日大豊山の初戦は注目だ。

<注目校>創部2年の日出 公式戦1勝へ一丸

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 日出(目黒区)には明確な目標がある。公式戦1勝。校舎屋上のケージでの打撃練習も、併設の幼稚園の園庭で繰り返されるノックもすべてはそのためだ。

 創部は昨年。もとは元歌手山口百恵さん、タレント菊池桃子さんも卒業した女子高で、今も男子が少なく、登録選手は一、二年生9人。練習環境に加えチーム状況はさらに厳しいが、「野球が好きだから」と長谷川遼主将(17)らナインに腐る者はいない。

 主砲の伊藤祐大選手(17)は、別の県の高校で野球をしていたところ、寮でぜんそくになり、転校してきた。野球はやらないつもりが、「仲間が声をかけてくれて」。再び野球に向き合った。病も治まった。好機に強い非凡な打撃で、いまやチームに欠かせない。

 昨夏は初戦で大敗した。今夏は種戸晃平投手(16)が踏ん張り、先行逃げ切りの展開に持ち込みたいという。相手は格上というが、選手らは「部の歴史に新たな1ページを」と口をそろえる。

 「この環境でも勝利できれば、将来どんなことにも向かっていける」(長谷川主将)。鶴岡将典監督(28)に叱咤(しった)されつつ、ビルやマンションの並ぶ街に軽快な打球音を響かせる。

 

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