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【第94回全国高校野球選手権大会(2012)・茨城】

<熱球譜>苦手を克服 監督に感謝 水戸平成3年・遠藤大樹主将

水戸平成の遠藤大樹主将(左)と石川塁監督=常陸大宮市民球場で

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 最後の打席で、自信を持って打ちにいった内角球は、遊飛に終わった。

 もともと甲子園優勝経験のある千葉県の強豪校に推薦で入学したが、厳しい練習に膝の持病が悪化。野球部をやめざるを得なくなった。「それでも野球がやりたい」。そんなとき知人を通して通信制の水戸平成の石川塁監督を紹介された。

 初めて会ったとき監督は「やりたいという気持ちが強い子で、受け皿になってあげたい」と感じた。同校はそれぞれ個人に合った練習ができる。遠藤主将は「前の学校では足手まといになるかもしれないが、ここでならまた野球ができる」と期待が膨らんだ。

 昨年十月に水戸平成に転入。部員は11人。監督は「素質があるので、社会人や大学でも活躍してほしい」と苦手だったインコースを克服する練習を勧めた。「前のチームではこんなことはできなかった」。一対一で毎日監督が投げる球を打ち続け、やがて得意のコースに変わった。

 試合で本塁打こそ出なかったが「高校野球ができてよかった」。試合後、監督への感謝の言葉が自然と出た。 (小沢慧一)

 

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