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【第94回全国高校野球選手権大会(2012)・茨城】

<熱球譜>仲間を知り成長した夏 大洗・川又法史選手(3年)

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 打つ前に必ず体の中心でバットを握り、心を落ち着ける。剣道の「中段の構え」だ。

 剣道部の主将で剣道3段。昨夏に野球部から「部員が足りない」と助っ人を頼まれた。当時、剣道部員は自分だけ。乗り気ではなかったが、剣道部の顧問から「団体競技で幅を広げた方がいい」と、勧められて引き受けた。

 今春から野球部の練習に合流。放課後は両部を1日3時間ずつ計6時間練習し、夏の大会が近づくと練習は夜9時を過ぎた。

 練習で剣道の基本の構えをして打ちに入ると、いい当たりが出た。「気持ちが乗る」とこの構えで打席に立つようになった。

 小学一年から剣道を始め、高校一年に1人で剣道部を作った。常に己との戦い。しかし、野球ではプレーをほめ合い、仲間と声を掛け合う楽しさを知った。掛け持ちがきつくてくじけそうになったときも監督、チームメートが「あと少しだからがんばろう」と励ましてくれた。

 守りでは一塁手として集中し、一番声を出した。試合は負けたが「みんなのことを考えてプレーすることの大切さを知った」。仲間と挑んだ夏は剣士を一回り大きくした。 (小沢慧一)

 

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