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【第94回全国高校野球選手権大会(2012)・茨城】

<熱球譜>闘志込め15回投げ抜く 土浦湖北野口 和希投手(3年)

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 「テンポを速くすれば打たれない」

 1−1の同点で迎えた延長十五回の180球目。外角を狙った速球は真ん中に行き、相手の4番に左越え適時二塁打を放たれ、2点を入れられた。

 捕手からの返球を受け取った瞬間に投球に入る。次の投球まで10秒もかからず、次々と投げ込み、相手に狙いを絞らせない。今大会屈指の好投手だ。

 テンポが速くなったのは高校に入ってから。「体格もスピードも飛び抜けたものを持っていない自分が勝負するには、速いテンポで威圧するしかない」。監督の助言でテンポを意識するようになって、それが武器となり二年春に主戦を任された。

 昨年の大会も延長戦で約160球を投げたが、疲れで次戦は力を発揮できなかった。その反省から今大会に向け体力アップのため、嫌いだった走り込みや、下半身の筋肉トレーニングに励んだ。

 この日は延長十五回を投げても疲れはなかった。ただ、相手が4番打者だったこともあり、力が入り、球がうわずってしまった。

 「打たれてチームに申し訳ない」と話し、涙を隠すように両手で顔を覆った。 (小沢慧一)

 

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