東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 高校野球大会・首都圏 > 95回大会 > 西東京 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【第95回全国高校野球選手権大会(2013)・西東京】

<熱球譜>4番の意地!神宮に懸けたアーチ 専修大付3年 榎本拓真選手

3回表 専修大付2死一塁、2点本塁打を放ち、生還する専修大付の榎本選手=神宮球場で

写真

 狙っていたカーブが甘く入ってくる。照準を定め、芯ではじき返す。左翼スタンドに鮮やかなアーチを描いた。主砲の活躍に応援席も勢いづく。しかし、大会を通じてチーム初の、そして最後の本塁打となった。

 「4番が打てない試合は負ける」。こう言い切る根っからの4番打者。強豪日大三に一時は勝ち越す一発を放った。専修大付の榎本拓真選手は、少年野球からずっと主砲。高校でも昨秋の新チームから4番を任された。

 ところが十一月ごろ、急に打てなくなって5番に代わる。「これまでは自分でフォームを変えて乗り切ってきた」と、自己流で修正したが、全く打てないまま2カ月過ぎた。岩渕一隆監督から「上からコンパクトに振れ」とアドバイスされ、打ち上げず、叩きつける打撃を開眼させる。「自分が正しいと、思い込んでいたのがだめだった」。4番に復帰し、調子を維持して今大会に挑んだ。

 西大会のチームは原則、8強まで神宮球場で試合できない。就任26年目の岩渕監督が、夏の大会で一度も神宮で戦っていないことを知ったナインの合言葉は「監督を神宮に連れて行く」。

 目標を達成。優勝候補の日大三相手に本塁打を放ち、食い下がった。「やり切った。悔いはない」と言いつつも「今日のホームランは50点。チームが負けたんで」と厳しい。

 卒業後は金本知憲選手(元阪神)らを輩出した東北福祉大への進学が決まっている。もちろん4番を狙う。 (小形佳奈)

 

この記事を印刷する

PR情報