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【第95回全国高校野球選手権大会(2013)・栃木】

<熱球譜>磨いた打撃 譲れぬ自負 代打に思い深く 佐野日大 神田凌汰選手(3年)

打席に立つ神田選手。「このチームで甲子園に行きたかった」

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 「いつでもいける」。控えとしてベンチにいても、気持ちは常にグラウンドにあった。相手投手のリズムを測り、打ち込むタイミングを思い浮かべる。勝負どころで代打の声がかかった八回裏。心構えはできていた。

 春までは左翼手だったが、厳しいレギュラー争いの中で、いつしかスタメンを外れるように。しかし、譲れない自信もあった。それは人一倍素振りをし、磨きを掛けてきた打撃だった。

 代打は2死一、二塁の好機。今大会で左翼を守ってきた主将の片野泰大選手に代わって起用された。「一打で流れが変えられる。監督の期待に応えたい」。

 3ボール1ストライクからの5球目。内角高め、得意のコースを振り抜いた。手応えはあった。しかし、高く上がったボールは左翼手のグラブに吸い込まれた。

 守備は別の選手と交代し、今大会、最初で最後の出番は終わった。「チャンスで打てなければ、起用されない。一打にかける思いは誰にも負けない」。思いが深い分、胸に広がるいっぱいの悔しさで、目を赤くした。(内田淳二)

 

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