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【第96回全国高校野球選手権大会(2014)・栃木】

<熱球譜>無念の降板糧に飛躍誓う 佐野日大(3年)田嶋大樹(だいき)投手

6回のピンチに佐川捕手(右)から激励される佐野日大の田嶋投手

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 140キロ前後の切れのいい速球に異変が生じたのは、四回。ボールが先行し始め、2死から初めての四球を出す。五回になると、左肩をしきりに触り、投球のリズムが少しずつ乱れ始めた。

 四球と内野安打などで招いた1死二、三塁のピンチをどうにか切り抜けたものの、もはや限界だった。六回になると、左脇の痛みがひどくなり、130キロがやっとに。カウント2−2からの7球目は外角低めの直球のサインだったが、相手打者の好きな真ん中高めにすっぽ抜け、右中間を深々と破られ同点とされた。

 「四回から脇の下に痛みが出てきて、五回にはもう投げられない状態だった」。閉会式後、田嶋投手は、ぼうぜんとした表情で淡々と振り返った。

 準々決勝までは継投の7イニングのみ。前日の準決勝の白鴎大足利戦も七回コールドで終えた。熱い夏を考え、ピークをこの日の決勝に持ってきた。

 松本弘司(ひろし)監督(62)は「朝のコンディションは良かった。急に痛みが出てきたようで、無理だなと降板させた。後半勝負で守り切れると思ったのだが」とショックを隠せない様子だった。

 今春の選抜で4強入りし、プロからも注目される本格派左腕。「体力不足を痛感した。トレーニングをもっとして、大リーグの田中将大投手のように負けない投手になりたい」。決意を新たに球場を後にした。 (石川徹也)

 

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