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【第97回全国高校野球選手権大会(2015)・千葉】

<熱球譜>成田3年・野口智優主将 主将の声かけ チーム一つに

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 「絶対に打つ」。八回2死満塁、スタンドとベンチの仲間の歓声を背に受け、打席に入った。外角の直球を逆らわずに振り抜くと、打球は左翼に抜けた。一塁を駆け抜け、スタンドに向けて拳を突き上げた。「まだ終わってない。一緒に甲子園に行こう」

 「自分は体が小さい。やっていけるか常に不安だった」と振り返る。支えとなったのはマネジャーを含めた33人の同級生。練習がつらいとき、試合で結果が出せないとき、声をかけ合い乗り越えてきた。

 昨秋から主将に就任すると、メンバー外の選手に積極的に声をかけた。「メンバー外はレギュラー以上に練習していた。彼らがいたから僕らも奮起した。みんなで強くなった。みんなで甲子園に行きたかった」

 尾島治信監督は「野口がレギュラーとメンバー外をつないだ。チームを一つにした。歴代屈指の主将だ」とたたえた。1点を返した直後の九回、打ち込まれた投手に真っ先に声をかけるなど、最後までチームを盛り上げ続けた。

 「ごめん。本当にごめん」。試合終了後、ロッカーで泣き崩れた。主将として責任を感じ、涙が止まらなかった。それでも、最後は応援団の前に立ち笑顔を見せた。「この仲間と野球ができて最高でした」 (渡辺陽太郎)

 

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