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【第97回全国高校野球選手権大会(2015)・栃木】

<熱球譜>大田原3年 川又 啓(はじめ)主将 父と歩み…「悔いなし」

7回、国学院栃木に1死満塁とされ、内野陣を激励する大田原の川又主将(中央)

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 七回裏、一打出れば国学院栃木が準決勝進出を決めるという状況に追い込まれても、円陣の中で笑顔だった。「全力でやろう」。どんな時も心掛けた笑顔で明るくナインを鼓舞したが、直後、相手に適時打が出て終戦となった。整列時はさすがに笑顔が消えていた。

 積極的な打撃が身上の1番遊撃手。だが、この日は4打数1安打に封じられた。第3打席では、あと少しで本塁打という大きなファウルを放つも、その後凡退。「あれだけは悔しさが残る」。主将として、無得点に終わった責任も背負い込んだ。

 「あそこで1点取っておけば…」。同じ場面を悔しがった川又勝寿監督(48)は、実の父。家庭では野球の話はほとんどしない親子だが、互いに強豪との一戦に懸けていた。

 小さいころから憧れだったという大田原の白いユニホーム。

 「自分は主将のタイプではなかったが、何とかチームを引っ張れた。悔いはない。監督には『ありがとう』と言いたい」。最後は高校生の笑顔に戻っていた。

 一方、息子の3年間の成長を間近で見守った父。「主将になって、執念や粘り強さが出た。よく頑張ったと思う」とたたえた。 (藤原哲也)

 

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