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【第98回全国高校野球選手権大会(2016)・西東京】

<熱球譜>苦い敗戦 次の糧に 早稲田実2年・清宮幸太郎選手

八王子に敗れ、悔しそうな表情で引き揚げる早稲田実の清宮選手(手前)=神宮球場で

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 大きな背中を丸め、目を真っ赤にして声を絞り出した。「最後の好機で打てなかった。自分はまだまだ」。2年連続の甲子園出場がかなわず、後悔ばかりが口を突く。怪物スラッガーと称される二年生の夏は道半ばで幕を閉じた。

 184センチ、97キロの体を揺らして、のっしのっしと打席に向かう。お決まりのしぐさでバットを立てると、どの打席も、本塁打が出そうな期待が高まってしまうから不思議だ。

 一年生だった昨夏の初々しさは消え、先輩としての落ち着きと風格が加わった。「バットの芯に当たれば(スタンドに)入る」と技術面も充実。この夏、勝負を避けられながらも三発を豪快に放り込んだ。

 驚異の十七歳を一目見ようと5回戦までを戦ったダイワハウススタジアム八王子には最高で、一九五六年の開場以来最多の1万1000人が来場。この日の神宮球場にも地方大会では異例の2万3000人が詰め掛けた。負けはしたが、今年も清宮フィーバーを巻き起こした。

 試合後、「この負けが必要だったと言えるように」と繰り返した。金子銀佑主将ら頼りにしていた三年生が抜け、次はこの経験を伝えていく番だ。「やり残したことがたくさんある」と胸に刻む甲子園へ、最後の夏に向けた挑戦が始まった。 (加藤健太)

 

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