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【第99回全国高校野球選手権大会(2017)・茨城】

<熱球譜>悔しさ、次へ 藤代2年・稲荷田朝陽投手、谷合俊亮捕手

敗戦後、土浦日大の富田投手に握手を求める藤代の稲荷田投手(左から2人目)。右隣は、稲荷田投手とバッテリーを組んだ谷合捕手=水戸市民球場で

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 「泣いていいのは稲荷田と谷合だけだ」。試合終了後、涙を流すナインに菊地一郎監督の声が飛んだ。監督は二年生バッテリーの頑張りを高く評価した。

 決勝進出を逃した瞬間、稲荷田投手はマウンド上に崩れ落ちた。「自分の力不足で皆を負けさせてしまった」

 炎天下の試合が続き、疲れがたまって本調子ではなかった。ブルペンではスライダーが抜けることが多く、気持ちを切り替えようとしたが、うまくいかなかった。

 それでも「長打を打たれないようにしよう」と言い聞かせ、八回は渾身(こんしん)のストレートで相手の4番を三振に切って取った。「死力を振り絞った3球」と菊地監督は振り返る。谷合俊亮捕手も「気持ちがこもった球で、やっぱり稲荷田はすごい」とたたえた。

 クラスメートの2人は、今春から本格的にバッテリーを組んだ。稲荷田投手は「ボールを止めるのがうまく、安心して投げられた」と谷合捕手への信頼感を口にする。

 稲荷田投手はスタミナ不足を今後の課題に挙げ、「大事な試合で本調子が出せずに負けてしまった。体を鍛え直して来年に臨みたい」と目標を掲げる。谷合捕手は「この悔しさは秋にぶつける」という決意を胸に球場を後にした。 (山下葉月)

 

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