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【社会】

首都圏駅トイレにせっけんは? 設置率調べてみました

 駅のトイレにせっけんはありますか―。関東地方で運行する十二の大手鉄道事業者にこんなアンケートをしたところ、六事業者が100%設置済みだったのに対し、四事業者の設置率は30%以下にとどまることが分かった。清潔自慢の日本の公衆トイレにせっけんがないのはちょっと意外。東京五輪・パラリンピックを前に、駅のトイレのせっけんの設置状況を調べた。(松尾博史)

 JR新宿駅で用を足した時、手洗い台にせっけんがなく軽い衝撃を受けた。記者(40)は、せっけんを使いたい派。他にもせっけんがない駅があるのだろうか。

 関東の十二鉄道事業者へのアンケートは二〇一九年十二月に実施。駅のトイレに、液体も含めてせっけんの設備があるかどうかを尋ねたところ、全駅に設置しているのは、東京メトロと東京都営地下鉄、西武鉄道、京浜急行電鉄、相模鉄道、JR東海の六事業者。東急電鉄は、全八十五駅のうち未設置は目黒駅のみで、同駅でも設置を予定している。

 他の事業者も徐々に設置を進めているようだ。無人駅も含めると、二百以上の駅がある東武鉄道は「駅数が多く、維持管理費を要する」。小田急電鉄と京成電鉄は、設置した時期もあるが、設備の故障などで取りやめた。ただ、小田急と京成は利用客の要望などを受けて、再び設置することにしたという。

 JR東日本は東北や甲信越を含めて約千七百駅があり、「駅が多く設置を進めている最中なので把握は困難」とする。同社は一日当たりの乗車人数が一万人以上か、観光客の多い駅を対象に一六年から設置を進めているという。

 聖マリアンナ医科大(川崎市)の国島広之教授(感染症学)も「インフルエンザなどへの感染予防のためにも、せっけん設備の設置は有用」と指摘する。

 一方で、こんな調査結果もある。アンケートツールを開発・販売する「クリエイティブサーベイ」(東京)が一六年に男女計六百人に行ったインターネットアンケートでは、「せっけんを使って丁寧に洗う」のは41・9%、「水だけで丁寧に洗う」は41・6%と拮抗する。ちなみに二十代男女では、せっけん派は男性が54・1%、女性が39・2%という結果とか。

 トイレ後の手洗いでせっけんを使うかどうかは個人差が大きいようだ。

◆アロマ、ハイカー向け…各社 トイレに工夫

 近年、清潔さや使いやすさなどをきめ細かく配慮した駅のトイレも増えている。

 西武鉄道の池袋駅では、女性用トイレにはせっけんはもちろん、更衣室や化粧直しのためのスペースがあり、ラベンダーなどの天然アロマによる「香りの空間演出」も。

 二〇一九年にトイレをリニューアルした小田急電鉄の新松田駅(神奈川県松田町)は、リュックサックを背負ってハイキングに向かう利用客が多いため、トイレの個室の奥行きを広めにしたという。

 外国人観光客の増加などを受けて、鉄道各社はトイレの洋式化や温水洗浄便座、消臭装置の設置などを進めている。

(東京新聞)

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