栃木

きょう投開票 雨の中 最後の訴え

2016年7月10日

 参院選の選挙戦最終日となった九日、栃木選挙区(改選数一)の候補者たちは、時折雨脚が強まる中、最後まで街頭で熱く支持を呼び掛けた。「主戦場」となったのは大票田の宇都宮市。投票先を決めていない若年層や無党派層を振り向かせようと、演説内容を工夫する姿も目立った。 (大野暢子、中川耕平)

 自民現職の上野通子(みちこ)さん(58)は、日光市での街頭演説を皮切りに、午後には宇都宮市へ。多くの人でにぎわう駅や商業施設を分刻みで回った。

 十、二十代の買い物客が目立つFKDインターパーク店前での演説では、ライフワークと位置付ける教育再生を「道半ば」とし、「子どもたちはこの国の宝。魅力ある仕事に就き、地域や日本のために働けるように、教育環境を良くしていきたい」と決意表明した。

 若い有権者を意識し、「政治がどのように動いているかを見つめ、未来の日本のために大切な一票を投じてほしい」と強調。今回の参院選で、選挙権年齢が「十八歳以上」に引き下げられた話題にも、普段の演説より多めに触れた。

 一方、無党派層への浸透を最終日のテーマとした無所属新人の田野辺(たのべ)隆男さん(56)は、宇都宮市内の商業施設だけでも四カ所を駆け巡った。

 「安倍首相は『野党は政治を混乱させる』と言うが、日本を不安定にしているのはまさに今の政権だ」

 宇都宮市のベルモール前での演説は、首相の発言をいつもより多く引用。「私が野党統一候補です」とも連呼し、現政権に対抗する立場を強調した。

 現政権の目指す社会像を「企業は活躍できる代わりに、普通の人が我慢を強いられる国」と批判。「強い国家をつくるより、中間層を厚くすることが大切」とし、平和主義や雇用の安定、所得の分配による景気回復を優先すべきだとした。

 諸派新人の三觜(みつはし)明美さん(54)もこの日は宇都宮市を中心に回り、政策を懸命に訴えた。

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