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改憲勢力 衆参で3分の2超 自民、単独過半数届かず

2016年7月11日

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 第二十四回参院選は十一日午前、改選百二十一議席(選挙区七三、比例代表四八)が確定した。自民党と公明党の与党、改憲に前向きなおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の改憲四党で七十六議席を獲得した。自民党が追加公認した無所属の中西健治氏を加え改憲勢力が七十七議席を得た。非改選を含めた改憲勢力は百六十五議席となり、改憲発議に必要な三分の二(百六十二議席)を超えた。与党だけで三分の二超を占める衆院と合わせ、両院で改憲発議に必要な議席を得た。

 自民党は二十七年ぶりの単独過半数に届かなかった。選挙区の投票率は54・70%だった。三十二ある一人区では自民が二十一議席、民進、共産、社民、生活の野党四党が擁立した統一候補が十一議席を得た。

 同日未明の開票作業では、残り二議席のうち一議席でも改憲四党が得れば、中西氏と四党で三分の二に届く状況だった。二議席は民進、生活の順で獲得し、発議要件に達しなかった。

 選挙結果を受け、安倍晋三首相(自民党総裁)は同日午後に記者会見し、今後の政権運営や、在任中の実現に意欲を示している改憲について考えを述べる。

 確定した議席数は、自民は改選を五上回る五十五議席。選挙区で三十六議席、比例代表で十九議席を得た。

 公明は改選を五上回る十四議席。現行の選挙制度で最多となった。おおさか維新は改選を五上回る七議席。日本のこころは議席を獲得できなかった。

 非改選を合わせると、改憲四党は百六十議席。自民は百二十議席、公明は二十五議席、おおさか維新が十二議席、日本のこころは三議席となった。

 民進は改選を十一下回る三十二議席だったが、前回の三年前に旧民主党が得た十七議席からほぼ倍増した。複数区の北海道と東京、愛知では二議席を得た。

 共産は改選三議席から倍増の六議席。社民と生活は比例で一議席ずつを得た。

 新党改革は議席を得られず、荒井広幸代表は十一日、政界引退と解党の意向を表明した。地域政党「減税日本」と政治団体「国民怒りの声」も議席を得られなかった。

<改憲4党と改憲勢力> 「改憲4党」は自民、公明両党の与党と、改憲に前向きなおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党。この4党に、改憲に賛成する無所属・諸派(共同通信社の調査と本紙の取材では非改選は松沢成文、井上義行、渡辺美知太郎、アントニオ猪木の4氏、改選は中西健治氏)を加え「改憲勢力」。

<お断り> 自民党は参院選神奈川選挙区で推薦し、当選した無所属の中西健治氏を9日付で追加公認しましたが、本紙は選挙結果としては、選挙期間中と同様に中西氏を無所属として扱います。「改憲4党」の獲得議席(日本のこころは獲得ゼロ)は計76で、4党に中西氏を加えた「改憲勢力」の獲得議席は77となります。

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