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自公3分の2維持 共産躍進民主は11増

自民は公示前より減ったものの290議席を獲得。候補者の当選確実の知らせに拍手する安倍首相=14日、東京・永田町の党本部で(佐藤哲紀撮影)

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 安倍政治の二年が問われた第四十七回衆院選が十四日投開票され、自民党は二百九十議席を獲得したが公示前を五議席下回った。公明党と合わせた与党は三百二十五議席で公示前から一減となったが、衆院定数の三分の二(三百十七議席)を維持し、安倍政権の継続が決まった。安倍晋三首相(自民党総裁)は同日夜の民放番組で「憲法改正は自民党にとって悲願。憲法改正への理解が高まるように努力したい」と、改憲に強い意欲を表明した。小選挙区の投票率は共同通信の推計で52・36%(十五日午前二時現在)と、前回二〇一二年衆院選を7ポイント近く下回り戦後最低。前回も、前々回の〇九年を約10ポイント下回って戦後最低だったが、二回続けて最低を更新した。

 自民は全国の小選挙区で野党を引き離し比例代表も前回を超えた。すべての常任委員会で委員長ポストを押さえ委員の過半数を占めることができる絶対安定多数(二百六十六議席)も単独で上回った。一方、沖縄の四小選挙区はすべて敗れた。

 公明党は、候補者を擁立した九小選挙区すべてで勝利するなど、公示前から上積みして三十五議席。与党は公示前も衆院で三分の二以上を確保していた。三分の二以上あると、法案が参院で否決されても衆院で再可決できる。

 首相は民放番組などで「選挙で約束したことをしっかり実行したい」と述べ、経済政策「アベノミクス」や原発再稼働など安倍路線を推進していく考えを表明。集団的自衛権を行使できるようにする安全保障法制についても「次の通常国会で関連法案を成立させたい」と明言した。

 民主党は七十三議席を獲得したが、海江田万里代表は落選。菅直人元首相も小選挙区で敗れるなど党勢は完全に回復には至らなかった。共産党は公示前から倍以上の二十一議席と躍進。十八年ぶりとなる小選挙区議席も沖縄1区で得た。

 維新の党は公示前を一下回る四十一議席。次世代の党と生活の党はそれぞれ二議席で後退した。社民党は公示前の二議席を維持。新党改革と地域政党の減税日本は議席に届かなかった。

 首都圏の一都六県では自民党が、候補者を擁立した八十六小選挙区のうち七十二小選挙区で勝利した。