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茨城ニュース

衆院解散 さあ街頭へ 出馬予定者、走る

 衆議院が解散した21日、県内では出馬予定者が一斉に動きだし、事実上の選挙戦が始まった。小選挙区に立候補する新人は街頭でマイクを握り、国会から戻った前職は後援会の役員会で臨戦態勢を強調。公示は12月2日、ゴールの投票日は同月14日で、史上初の県議選とのダブル選挙となる。

 衆院選の県内の七つの小選挙区には二十一日までに、自民が前職七人、共産が新人七人、民主が前職、新人、元職二人の計四人、維新が元職一人を、それぞれ擁立することが分かっている。無所属で出馬を目指す元職もいる。

 前回の二〇一二年の総選挙で比例復活して初当選、今回も茨城5区(日立市など)に出馬する自民前職は、解散前日まで選挙区の有力支持者回りを続けた。この日は東京都内にある県内企業の本社を訪れ、選挙戦に向け支持を要請した。

 やはり前回比例で救われ、今回も茨城7区の議席獲得を目指す自民前職は、国会終了後、夕方に地元の古河市入り。急きょの選対役員会に臨んだ。ベテラン秘書は「県議選での応援日程の調整もあり、本当にてんやわんや。ポスターもぎりぎりで間に合った。こんなの初めて」と慌ただしい様子だった。

 前回選挙で苦杯をなめ、茨城1区で捲土(けんど)重来を期す民主元職は夕方、JR水戸駅南口で街頭演説後、事務所関係者と集会などの打ち合わせに追われた。「思いも寄らない早い時期に勝負の時を迎え、うれしい。小選挙区で必ず当選する」と力を込める。「争点のない選挙戦で、アベノミクスに代わる自らの経済対策を示す」と主張。浪人時に広がった人脈を糧に「火の玉になって各地の支持者に熱を広げ、その熱をさらに広めてもらう」。

 「何せ短期勝負。支援者全員を回れる余裕がなく申し訳ないが、走るしかない」。茨城4区で前回落選し復活を狙う民主元職は、支援者へのあいさつ回りに奔走し、夕方にはJR勝田駅前で街頭演説に立った。地元は自民前職の強固な地盤があるだけに「非自民勢力の支持を結集しなければ勝てない。受け皿になれるかは自分の努力次第だ」と決意をにじませた。

 維新公認で茨城3区から出馬予定の元職は、早朝からJR牛久駅前に立ち、すでに臨戦態勢。解散を「金持ち優遇の経済政策に失敗した『アベノ(安倍の)ミス解散』」と表現し、「国民はやるべきことをやらない自民党政権に、今度こそだまされてはいけない」と声を張り上げた。

 県議を辞し、茨城1区で初の衆院選に挑む共産新人は午後三時半から、水戸市の百貨店前で演説し、「消費税増税をやめさせ、原発のない安全な社会をつくる」と訴えた。マイクを置いた後、「政治を変える絶好のチャンス。堂々と勝ち抜く」と自信をみせた。

 茨城6区(つくば市など)から無所属で出馬する元職は、一二年の衆院選で議席を失った後、再挑戦のため地域を回っていた。突然の解散劇に「驚いても仕方ない。街頭演説を中心とした選挙を粛々とやる」と語った。