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茨城ニュース

各選挙区 予想の顔ぶれ(上)

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(注)並べ方は衆院解散時の各党勢力の順。丸数字は当選回数

 十二月二日公示、同十四日投開票の衆院選に向け、県内の七つの小選挙区に出馬する候補者の顔ぶれが固まりつつある。前回、二〇一二年の選挙では過去最多の三十人が出馬したが、急な選挙だったことや、共倒れした教訓で野党が候補者調整を進めていることから、今回は二十人強となる見込み。少数激戦の様相の各区の立候補予定者の顔ぶれ、情勢を三回にわたり紹介する。

◆<1区>前・元・新 三つどもえ

田所 嘉徳 60 党国交副部会長 自前<1>

福島 伸享 44 大学客員教授  民元<1>

大内久美子 65 県議      共新

 二〇〇九年の政権交代選挙で自民が民主に明け渡した議席を、前回の一二年、初挑戦で自民前職の田所嘉徳氏が奪取した。

 この二年間のアベノミクスの是非が、田所氏には問われることになる。安倍政権は消費税増税を先送りする考えだが、増税までの間に、いかに経済を上向かせることができるか、政策通として道筋を選挙戦で示したいところだ。精力的に支持者回りを続け、民主の追撃を用心する。

 民主元職の福島伸享氏は前回、第三極の女性新人二人に票を奪われ、比例復活もできず「信じられない」と落胆を隠さなかった。「思った以上に早く勝負の時が来た」と、急な選挙を歓迎する。「アベノミクスに代わる経済政策を示す」と真っ向勝負の構え。浪人時に広げた人脈をてこに、票の掘り起こしを進める。

 共産新人の大内久美子氏は水戸市議二十年、県議二十年を務め、満を持しての国政挑戦。比例重複名簿にも登載され、「茨城から党初の女性国会議員を」と意気込む。「消費税増税をやめさせる選挙」と位置付け、原発再稼働中止、集団的自衛権行使容認撤回も訴える。 (林容史)

◆<2区>自共対決 維も模索

額賀福志郎 70 (元)財務相    自前<10>

川井 宏子 49 党准地区委員  共新

 自民前職のベテラン額賀福志郎氏に、共産新人の川井宏子氏が挑む。民主は候補擁立を断念する方針で、維新が独自候補を模索している。

 当選十回の額賀氏は、前回は次点の民主候補に二倍以上の得票で圧勝し、前々回に小選挙区で敗れた雪辱を果たした。二十四日から地元入りして支持者を回り、保守層の多い選挙区で票固めを図る。

 川井氏は、今年四月に鹿嶋市議補選に立候補して落選。今回、二度目の選挙戦で国政を目指す。保育士や介護福祉士として、福祉の現場で長く働いた経験をアピールし、街頭活動を中心に浸透を狙う。

 民主は、前回落選した元職が出馬を辞退。党本部が維新と協議しながら候補者調整を試みたが、擁立には時間がないと判断した。

  (宮本隆康)

◆<3区>自に挑む維元・共新

葉梨 康弘 55 法務副大臣   自前<3>

石井  章 57 (元)海賊特理事  維元<1>

小林 恭子 64 (元)農民組合職員 共新

 自民前職と維新元職、共産新人三氏の争いとなる様相だが、無所属元職も出馬を模索しており、その去就次第では混戦となりそうだ。

 自民前職の葉梨康弘氏は「(アベノミクスへの)逆風は感じない」と、経済政策に自信を見せ、突然の解散にも慌てていない。史上初の県議選とのダブル選挙になったが、選挙区エリアの県議選出馬予定者には実力者がそろい、選挙活動での相乗効果を追い風にする構えだ。

 維新元職の石井章氏は、二〇〇九年の選挙で、民主の比例北関東単独候補として当選した経歴がある。やはり相乗効果を狙ってか、維新は県議選に二人の公認候補を選挙区内に擁立する。「常在戦場」の信条通り、九月上旬には党街宣車で政策を訴え始め、市民団体、支持者などの集会をこまめに回る。

 前回に続き二度目の挑戦となる共産新人の小林恭子氏は、県南農民組合で二十四年間、農業問題に関わってきた。TPP(環太平洋連携協定)交渉からの撤退、消費税増税反対の二本柱を中心に訴え、党勢拡大を狙う。

  (坂入基之)