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◆1区(千代田・港・新宿区)組織力と知名度の戦い

 自民の看板を背負う山田美樹さんと、知名度を前面に出す民主代表の海江田万里さんの戦い。二年前の前回、山田さんは自民への追い風を受け、千票余の差で初当選した。海江田さんは比例で復活した。

 今回、序盤リードした山田陣営は終盤に入った十日夕、千代田区内で決起集会を開いた。都議、区議や業界団体の幹部が会場に入り切れないほど集まり、自民の組織力を見せつけた。

 山田さんは「相手は有名人で毎日テレビに出ている。その後を追い掛け、あと一歩まで来た」と述べ、「日本経済の潜在能力が見込める1区で、与党の議席を失うわけにいかない」と訴えた。細田博之幹事長代行や舛添要一知事ら応援弁士も「与謝野馨さん(元財務相)も苦戦した」と厳しい戦況を繰り返し、陣営の引き締めに躍起だ。

 海江田さんは九日、公示後初めて本格的に地元入りし、丸一日、選挙区を駆け回った。「自民は野党時代に反省したと言うが、政治とカネの問題など形状記憶合金で元に戻った」と批判。「自民は公共事業を増やしたが民主は人に投資する」と違いを強調した。支援団体、連合の組合員らが各遊説場所に駆けつけて盛り上げ、寒風の中、支援者とハグして「地元は温かい」と笑顔を見せた。「千代田、港、新宿区の方は海江田へ。ほかの地域の方はその地域の民主候補へ」と代表の役目も忘れなかった。

 十日は一転、朝二時間、新宿区内で活動後、再び応援のため地方へ。留守を預かる元都議らが選挙カーを回した。

 共産の冨田直樹さんはJR田町駅東口に立った朝一番の演説で「きょう十日から秘密保護法が施行された」と切り出し、「戦争ができる国づくりへの第一歩。絶対に許せない」。三度目の挑戦で「子育て世代の反応が違う」と手応えを語った。

 結成まもない次世代の浸透度の低さに苦戦する渡辺徹さんは港区の商店街を徒歩遊説し、「子どもにツケを残さない」「責任ある政治を」と、防衛力強化や行政改革などの政策を挙げたビラをまき、支持を呼びかけた。 (松村裕子)

  =終わり

 ◇1 区(6)千代田・港・新宿区

渡辺徹36 会社役員     次新 

冨田直樹38 党地区常任委員  共新 

又吉光雄70 政治団体代表   諸新 

海江田万里65 党代表      民<前><6>

山田美樹40 (元)経産省職員   自前<1>

野崎孝信27 会社員      無新 

 (届け出順)