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東京ニュース

一票求め、最後のお願い 14日、投開票

衆院選立候補者の街頭演説を聴く有権者ら=都内で

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 衆院選の選挙戦最終日となった十三日、都内の立候補者たちは、少しでも票を積み上げようと師走の街を駆け回り、最後のお願いに声を張り上げた。都内二十五小選挙区に立候補しているのは九十七人(うち女性二十人)。十四日の開票は六十七カ所で午後九時までに始まる。深夜には二十五の小選挙区の大勢が判明し、十五日未明には比例東京ブロック(定数一七)も含めた全議席が確定する見込み。都内の有権者数(一日現在)は過去最多の千八十九万六千百九十八人。

 「序盤で『自民優位』と報じられた。こういう選挙が一番危ない。私一人行かなくても、と思わず、明日は必ず投票所へ」

 日も暮れて寒さが増す中、区部にある自民前職の地元小学校で開かれた最後の演説会で、選対幹部らは口々に念を押した。

 大臣経験もある元職の後継者として前回初当選した。候補者は会場を埋め尽くした三百人超の支持者に感極まりながら「アベノミクスは道半ば。下町の皆さんに恩恵を届けるのが私の使命。五十年守ってきたこの地盤を守り抜く責任が私にはある。勝たせてください」と頭を下げ、会場全体で三回「勝つぞ!」コールをして必勝を誓った。

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 「戦争ができる国に向かっていいのか。生涯、派遣社員でいいのか」。区部で立候補している民主元職は午前十時、JR駅前で三百人ほどの聴衆を前に問い掛けた。応援に駆けつけた党幹部と宣伝カーの上で手をつなぎガッツポーズをすると、拍手がわいた。

 「うちわ配布問題」で野党の追及を受けた同じ選挙区の自民前職については、これまで通り、問題に触れず。選対関係者は「状況は厳しいが、日に日に手応えを感じている」。党幹部とともに笑顔で有権者と握手を交わした後、車に乗り込み「あと一歩、引き上げてください」と手を振った。

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 多摩地区の維新新人は駅前の演説からスタート。若年層に向けて「どうか、投票率を下げないでください。国と地方合わせた借金は一千兆円。若い世代にツケを先送りする今の政治に、意思表示をして」と声をからして投票を促した。

 国会議員定数や議員歳費削減など、身を切る改革を断行すると強調。「身を守る政治家に財政再建はできない」と力を込めた。「大きな支持団体がない。一人一人の声が原動力です」。有権者から時折、握手を求められると演説を中断して応じた。午後は町田市内の住宅街や商店街を回り、選挙戦を締めくくった。

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 次世代前職は夜、国分寺市内のホールで個人演説会を開いた。約百五十人の支持者を前に「小笠原諸島に来た中国のサンゴ密漁船対策では海上保安庁は傍観しているように感じた」と政府の対応を批判した。

 安易な消費税増税は反対する姿勢を示し、「自公政権には経営感覚がない」と断じた。「次世代はインターネットでは支持が高い。(与党が大勝するという)メディアの予想を覆そう」と呼び掛けると、大きな拍手が起こった。

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 午後零時半からJR駅前で街頭演説をしたのは多摩地区の共産新人。マイクを握り、「憲法九条を生かした平和外交こそ本当の国際貢献だ。戦争をする国づくりをストップさせたい。私を国会へと送り出してください」と安倍政権による集団的自衛権容認を批判した。集まった支持者から「頑張れ」の声が飛ぶ。

 応援に駆けつけた党幹部も「自民、公明、安倍政権の暴走を許すわけにはいかない。共産党の議席が増えれば、暴走にブレーキをかける確かな力になる」。

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 区部の無所属前職は昼すぎ、駅前ロータリーで演説し、しがらみのなさを前面に押し出した。「経済を好転させるためには規制に穴を開けないといけないが、業界団体とつながりがある政党にはできない」と力説。「みなさんの力で国会に送ってほしい。組織や団体に言われたから投票するのではなく、自分で選んでほしい」とかすれ声で必死に繰り返した。