
【2001年度 渡良瀬有情 撮影者口上】
写真企画・続渡良瀬有情について
2001年4月吉日 東京新聞写真部 堀内洋助
渡良瀬川は栃木県足尾山塊の皇海山に源を発し、埼玉県栗橋町の北で利根川に 注ぐ、全長108キロ。1890年代以降、足尾鉱毒事件が発生した。足尾の山は荒廃し、谷中村には明治政府の強制収容で鉱毒を沈殿する遊水地が造られた。辛酸と 荒廃の歴史を背負いながら、渡良瀬川は流れ続けてきた。
この川との出会いは、東京新聞に1991年4月から1年間連載されたフォト エッセー「渡良瀬有情」の取材班として撮影に参加したのがきっかけでした。文章は作家の立松和平さんが担当し、多くの感動を与えてくれたのです。公害の原点・足尾の 山やアシ原の開発で揺れる遊水地に立つと、自然の息吹が激しく心を打ちます。ニュース取材の仕事に追われる新聞カメラマンとして、大きな衝撃でした。じっくり 自然環境を見つめたいと思ったのです。
連載終了後も、休みを利用してこの川に通っています。早いもので10年が過ぎました。「続・渡良瀬有情」の連載は5年目になります。幸いにも、多くの方々がホームページをご覧くださり、厚く御礼申し上げます。
予定
4月 春の訪れ
5月 足尾に緑を育てる会
6月 アシ原賛歌
7月 コウシンソウの山
8月 美しい夏
9月 秋の朝
10月 源流を行く
11月 川霧に会う
12月 直訴百年目
1月 一本の木
2月 アシ原物語
3月 遥かなる渡良瀬
使用器材
ニコン
F3・F5
ニッコール
20mmF2.8S/24mmF2.8S
28mmF2.8S/AFmicro105mmF2.8D
AFED300mmF4S/ED500mmF4P
AF-S ED600mmF4/
AF-S17-35mmF2.8D/AF35-70mmF2.8
AFED80-200mmF2.8D/TC-14BS
TC-14E/TC-20E
フジクローム
RDP・RVP
以上毎月4枚
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