貧困や病気、災害などで苦しい環境にいる子どもたちへ、クリスマスイブに本を贈る取り組み「ブックサンタ」。今年は、元日に発生した能登半島地震で被災した子どもたちへ、24日の夜に絵本を届ける。主催するNPO法人「チャリティーサンタ」(東京)代表の清輔(きよすけ)夏輝さん(40)は「この1年頑張ってきた子どもたちへサンタからの贈り物を届けたい」と意気込む。(長壁綾子)
◆「サンタ役」学生にも呼びかけ
「ブックサンタ」は2017年に始まり、今年で8回目。参加書店で絵本や本を購入する際に寄付をすると、クリスマスイブに、サンタクロースに扮(ふん)したボランティアが受け取りを希望する家庭を訪ね、0~18歳の子どもにプレゼントとして本を届ける。
今年はこれに加え、能登半島地震で被災した石川県輪島、珠洲両市と能登町の仮設住宅などや、金沢市などに2次避難をしている家庭49世帯(3日時点)を訪れ、105人の子どもに本を贈る。家庭のほか保育園や幼稚園のクリスマス会、年明けには小中学校の子どもにも本を届ける予定だ。
清輔さんは「災害が起こると、ライフラインの復旧が第一になる。少しずつ周りが落ち着いても、なかなか子どもが本を読める状況になっていないと感じていた。サンタからの贈り物を読み、楽しい時間を過ごしてもらえたらうれしい」とほほ笑む。サンタは主に同NPOの職員と地域住民が担当する予定で、金沢市内の学生らにも参加を呼びかけるという。
◆物価高で受け取り希望者も増加
「ブックサンタ」の参加書店は全国1868店舗。クリスマスに合わせて書籍の寄付も募っており、昨年1年間で12万8898冊集まった。今年は3日時点で5万3741冊だが、物価高などの影響で昨年を上回る受け取りの希望があり、約10万人の子どもたちに本を届けたいとしている。
子ども食堂やひとり親支援の団体も対象で、本の寄付は25日まで受け付ける。「毎年たくさんの寄付があってとてもありがたい」と清輔さん。だが、保管倉庫を増やす必要があるほか、郵便料金などの値上がりもあって運営資金もさらに必要になり、クラウドファンディングで資金の寄付も募っている。参加書店や、詳しい寄付の方法はブックサンタの特設サイトへ。
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