地域に残る戦争の歴史を記録しようと、千葉市稲毛区の地域史研究家で一級建築士、市原徹さん(73)が、同区で解体が進んでいる旧日本陸軍「気球連隊」の第二格納庫の模型を手作りした。自ら実物を測量して図面を復元し、百分の一の大きさで再現。市立郷土博物館で展示されており、市原さんは「身近な場所にあった軍事施設、気球連隊の存在に関心を持ってもらえたら」と期待する。 (太田理英子)
市などによると、明治末期以降、現在の同市中央区椿森や同稲毛区作草部、天台周辺の地域では、千葉連隊区司令部や飛行学校など多くの陸軍施設が整備された。市は「軍都」として発展したという。
一九二七(昭和二)年には、気球連隊の前身「気球隊」が埼玉県から都賀村(現千葉市稲毛区作草部)に移転。二つの格納庫が建てられ、偵察や観測用の気球が収納されていた。
二つの格納庫のうち、第二格納庫は市内で現存する数少ない陸軍施設の一つだった。戦後は民間企業が所有して倉庫として利用されてきたが、老朽化などのため売却、解体が決まった。
市原さんは「当時、どのような技術でアーチ型の施設が建てられたのか知りたい」と、九月に解体前の第二格納庫を見学。自身が代表を務める「千葉市近現代を...
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